
「宮古島に行きたいけれど、車の免許がない」 「ペーパードライバーだから、知らない土地での運転は怖い」 「お酒が大好きだから、昼から飲んで旅したい!」
宮古島旅行=レンタカー必須、というイメージは根強くあります。 確かに、公共交通機関が発達した都会に比べれば不便なのは事実です。 しかし、「絶対に無理」かと言えば、答えはNOです。
戦略を立て、正しい移動手段を選び、ホテル選びさえ間違わなければ、車がなくても「宮古ブルー」の絶景や、絶品グルメを120%満喫することは十分に可能です。 むしろ、運転のストレスから解放され、車窓の景色を眺めながらビールを楽しめるのは「車なし旅」だけの特権です。
この記事では、宮古島在住経験のある筆者が、2026年最新の交通事情を踏まえ、「車なし・免許なし」で宮古島を完全攻略するためのノウハウと、具体的なモデルコースを徹底解説します。
文字数は大ボリュームですが、これを読めばあなたの「車なし宮古島旅」の不安はすべて解消されるはずです。
目次
第1章:まずは現実を知る!車なし旅の「3つの鉄則」
具体的なルートに入る前に、車なしで宮古島を攻略するための「戦略」をお伝えします。 これを知らずに行き当たりばったりで行動すると、炎天下のバス停で1時間待ちぼうけ…という悲劇が起こります。
鉄則1:ホテルは「平良(ひらら)市街地」か「送迎充実のリゾート」の二択
中途半端な場所にあるペンションや民宿は避けてください。
- 平良市街地(西里・下里周辺): バスターミナルがあり、飲食店も徒歩圏内。最も動きやすい拠点です。
- シギラセブンマイルズリゾート/宮古島東急ホテル: 空港送迎があり、リゾート内を巡回バスが走っています。「お篭もりステイ」ならここが最強。
鉄則2:バスは「時刻表ファースト」で動く
宮古島の路線バスは、都会のように「数分待てば来る」ものではありません。 1時間に1本あれば良い方で、路線によっては1日3本ということもあります。 「バスの時間に合わせて観光の長さを決める」という逆算の思考が必要です。
鉄則3:タクシー配車アプリは命綱
流しのタクシーが捕まるのは、空港と平良の飲み屋街だけだと思ってください。 ビーチやカフェから帰る際、電話で呼んでも「今忙しくて行けない」と断られることがあります。 「GO」や「DiDi」 などの配車アプリを必ずインストールし、決済カードを登録しておくこと。これがあなたの足を救います。
第2章:使いこなせば最強!宮古島の交通手段カタログ
レンタカー以外の選択肢は、意外と豊富にあります。それぞれの特徴と使い分けを解説します。
1. 路線バス(宮古協栄バス・八千代バスなど)
島民の足です。主要な観光地(与那覇前浜ビーチ、砂山ビーチ、池間島など)へ行くことができます。
- メリット: 安い(数百円で移動可能)。
- デメリット: 本数が少ない。最終バスが早い(17時〜18時台で終わることも)。
- 注意点: 小銭を用意しておくこと(ICカードが使えない車両もまだあります)。
2. みやこ下地島エアポートライナー(中央交通)
宮古空港・平良市街地と、下地島空港(17END方面)を結ぶ急行バス。
- メリット: リゾートホテルや主要ビーチを経由するため、観光客にとって非常に使いやすいルート設定。バスが綺麗。
- 活用法: 「17END」や「通り池」方面へ行くならこれ一択。
3. タクシー・観光タクシー
短距離の移動や、どうしてもバスがない時間の移動に。 また、「3時間貸切」などの観光タクシーを利用するのも賢い手です。
- 相場: 貸切の場合、3時間で15,000円〜20,000円程度。
- メリット: 運転手さんがガイドもしてくれる。荷物を預けられる。涼しい。
4. レンタサイクル(電動アシスト自転車)
平良市街地から近場のビーチ(パイナガマビーチ、砂山ビーチ)へ行くなら自転車が最高です。
- 必須条件: 必ず「電動アシスト付き」を選ぶこと。宮古島は意外と坂が多く、風が強いため、ママチャリだと地獄を見ます。
- E-Bike: 最近はおしゃれなE-Bikeのレンタルも増えています。
5. 原付バイク・電動キックボード(※要免許)
※車の免許はあるけど運転に自信がない、という方向け。 小回りが利き、駐車場の心配も少ないですが、突然の雨や日差しの強さには注意が必要です。
6. 観光バスツアー(はとバス的なもの)
「主要スポットを効率よく回りたい」なら、日帰りのバスツアーに申し込むのが最もコスパが良いです。 自分で調べる手間がなく、ガイドさんの解説付きで伊良部大橋なども渡れます。
第3章:【エリア別】車なしでの攻略難易度マップ
行きたい場所が、車なしでどれくらい行きやすいかを知っておきましょう。
- 難易度★☆☆(余裕):
- 平良市街地(飲食店、お土産)
- パイナガマビーチ(徒歩で行ける)
- 宮古神社
- 難易度★★☆(バスで行ける):
- 与那覇前浜ビーチ(東洋一のビーチ)
- 砂山ビーチ(バス停から少し歩く)
- 宮古空港・下地島空港
- 伊良部島の一部(渡口の浜など)
- 難易度★★★(工夫が必要):
- 池間島(バスが少ない)
- 来間島(バスが島内まで入らない場合がある)
- シギラ黄金温泉(リゾート宿泊者以外は足の確保が必要)
- 難易度★★★★(タクシー推奨):
- 東平安名崎(島の最東端。バスだと時間がかかりすぎる)
- 隠れ家カフェや、集落の奥にあるお店
第4章:【実践編】車なしで巡る2泊3日最強モデルコース
それでは、実際に公共交通機関とタクシーを組み合わせた、実現可能な旅のプランをご提案します。 拠点は、最も利便性の高い**「平良市街地(西里通り周辺)のホテル」**とします。
【1日目】到着&市街地散策とサンセット
- 14:00 宮古空港 到着
- タクシーでホテルへ(約1,500円)。
- チェックインして荷物を置く。
- 15:00 電動自転車をレンタル
- ホテルの近くで電動自転車を借ります。
- 15:30 宮古神社&ヒララキヨラ
- 自転車で「宮古神社」へ参拝。
- 近くの「ヒララキヨラ」でおしゃれなスムージー休憩。
- 16:30 パイナガマビーチ
- 自転車でパイナガマビーチへ。
- 白い砂浜を散歩したり、隣接する「パイナガマブルーブース」でホットドッグを食べたり。
- 18:00 サンセット観賞
- パイナガマビーチは夕日の名所です。徒歩や自転車でアクセスできる最高の夕日スポット。
- 19:00 西里通りで居酒屋ディナー
- 自転車を返却し、夜の街へ。
- 車がないので、心置きなくオリオンビールで乾杯!
- おすすめは「琉球の風」を感じる民謡居酒屋や、地元食材のバル。
【2日目】バスとタクシーで「宮古ブルー」完全制覇
この日は少し早起きして、バスとタクシーを駆使します。
- 09:00 バスターミナル出発(宮古協栄バス)
- 「与那覇前浜ビーチ」行きのバスに乗車。
- 09:30 与那覇前浜ビーチ 到着
- 東洋一美しいと言われるビーチ。午前中は比較的空いています。
- 「宮古島東急ホテル」まで歩けば、宿泊者以外も利用できるカフェ「ムーンシェル」でランチも可能。
- 12:30 タクシーを呼ぶ(アプリ活用)
- ここから次のスポットへはバスの連携が悪いため、タクシーを使います。
- 目的地は「来間島(くりまじま)」の「竜宮城展望台」。
- タクシーで約10〜15分(2,000円程度)。
- 13:00 来間島観光
- 竜宮城展望台から、先ほどいた前浜ビーチを一望。絶景です。
- おしゃれカフェ「Aosora Parlor」でスムージー休憩。
- 雑貨屋「美ぎ島雑貨がじゅまる」でお土産探し。
- 15:00 タクシーまたはバスで帰還
- もし体力があれば、タクシーで「シギラ黄金温泉」へ行って汗を流すのもあり。
- そのまま市街地へ戻るなら、タクシーか、時間を合わせてバスで。
- 18:00 市街地で「宮古牛」焼肉
- 2日目の夜は豪華に焼肉。「喜八」や「焼肉 権」など、市街地には名店がたくさん。
- もちろん、帰りも運転代行を待つ必要なし。徒歩でホテルへ。
【3日目】絶景ブリッジと17END、そして空港へ
最終日は、もう一つの空港「下地島空港」方面を目指します。
- 09:30 エアポートライナー乗車
- 平良市街地から「みやこ下地島エアポートライナー」に乗車。
- 伊良部大橋をバスで渡ります。高い視点から見る海は、乗用車より綺麗に見えます!
- 10:15 渡口の浜(伊良部島)
- 途中下車し、パウダーサンドの「渡口の浜」へ。
- 目の前の「Blue Turtle」で早めのランチ。ここは景色も味も最高です。
- 12:30 17END(ワンセブンエンド)へ
- 再びバスに乗るか、タクシーで下地島空港方面へ。
- 干潮時刻と重なれば、幻の砂浜が見られます。
- 14:00 下地島空港(みやこ下地島空港ターミナル)
- まるでリゾートホテルのような空港ターミナル。
- ここでお土産を買い、カフェで最後のマンゴージュースを。
- 15:30 帰路へ
- 下地島空港発のフライトならそのまま搭乗。
- 宮古空港発なら、エアポートライナーで宮古空港へ移動(約30〜40分)。
第5章:お金の話。レンタカーvs公共交通機関
「タクシーばかり使うと高いのでは?」 そう思う方もいるでしょう。ざっくりと費用を比較してみます。
【レンタカー派(2泊3日)】
- レンタカー代(保険込):約20,000円〜30,000円(ハイシーズンはもっと高い)
- ガソリン代:約2,000円
- 駐車場代(ホテルなど):約2,000円
- 合計:約24,000円〜
【タクシー&バス派(2泊3日)】
- 空港往復(タクシー):約3,000円
- バス代(合計):約2,000円
- 観光タクシー(ちょこちょこ利用):約10,000円〜15,000円
- 合計:約15,000円〜20,000円
結論: 1人旅や2人旅なら、車なしの方が安く済む場合が多いです。 3〜4人のグループならレンタカーの方が割安になりますが、「誰が運転するか(誰が飲めないか)」という問題を考慮すると、タクシー割り勘も十分に賢い選択肢です。
第6章:車なし旅を成功させるための「持ち物リスト」
車という「荷物置き場」がない分、持ち物は工夫が必要です。
- モバイルバッテリー(大容量): バスの時間を調べたり、タクシーを呼んだり、スマホの電池切れは命取りです。
- 日傘(晴雨兼用): バスの待ち時間は、強烈な直射日光に晒されます。日陰がないバス停も多いので必須です。
- 帽子・サングラス: 徒歩移動が多くなるので、紫外線対策は万全に。
- 小銭入れ: バスは1000円札までしか両替できないことが多いです。100円玉を大量に用意しておきましょう。
- 飲み物: 自販機がない場所もあります。常に500mlのペットボトルを持ち歩きましょう。
- エコバッグ: お土産を買った時、車に置けないので、持ち運びやすい大きなバッグがあると便利です。
第7章:車なし旅のメリット・デメリットまとめ
最後に、心の準備としてメリットとデメリットを整理します。
【メリット】
- お酒が飲める!(ランチビール、泡盛、最高です)
- 景色を集中して見られる(運転手は前しか見られませんが、助手席気分で横の海を見放題)
- 事故のリスクがない(慣れない土地での事故やトラブルの心配ゼロ)
- 地元の人と話せる(バスの運転手さんやタクシーのおじさんと会話が弾むことも)
【デメリット】
- 待ち時間が発生する(効率よく回るには限界がある)
- 荷物を持って歩く必要がある
- 突然のスコールで濡れることがある
- 行けない場所がある(秘境ビーチや細い農道の先にある店などは断念せざるを得ない)
結びに:不便さを楽しむのも「島旅」の醍醐味
宮古島は、車がなくても十分に楽しめます。 むしろ、バスの窓からぼんやりとサトウキビ畑を眺めたり、タクシーの運転手さんからガイドブックに載っていない美味しいお店を教えてもらったりと、車なしだからこそ出会える風景やドラマがあります。
「免許がないから」「運転が怖いから」といって、宮古島行きを諦める必要は全くありません。 この記事のモデルコースを参考に、風を感じ、酒を愛し、青に癒やされる、あなただけの「自由な宮古島旅」を楽しんできてください!







