
宮古島には「前浜ビーチ」や「17END」など美しいビーチがたくさんありますが、**「地形の美しさ」**において砂山ビーチの右に出るものはありません。
隆起珊瑚礁が長い年月をかけて波風に侵食され、ぽっかりと穴が空いた天然のアーチ。 白い砂、青い海、そしてベージュ色の岩肌のコントラストは、一度見たら忘れられないインパクトがあります。
しかし、この美しいビーチは今、大きな変化の時を迎えています。 これから訪れるあなたが「行ってよかった!」と思えるよう、最新の情報を包み隠さずお伝えします。
目次
1. 【緊急解説】アーチ岩は現在どうなっている?「立ち入り禁止」の真相
結論から申し上げます。 2026年現在、砂山ビーチの象徴である「アーチ岩の内部および直下」は、立ち入り禁止となっており、防護ネット(フェンス)で囲われています。
1-1. なぜ立ち入り禁止になったのか?
理由はシンプルに**「崩落の危険があるから」**です。 砂山ビーチの岩は「琉球石灰岩」という地質でできています。これは非常に脆く、浸食されやすい性質を持っています。 過去にアーチの上部から数十キロ単位の岩が落下する事故が発生しました。幸い人的被害はありませんでしたが、いつ大規模な崩落が起きてもおかしくない状態であることが専門家の調査で判明したため、宮古島市は安全を最優先し、岩の周辺への立ち入りを規制することに踏み切りました。
1-2. 規制エリアはどこまで?
ビーチそのものが閉鎖されているわけではありません。 規制されているのは、アーチ岩の真下とその周辺数メートルです。 岩を取り囲むように緑色のネットやロープが張られており、その内側には入れません。 かつてはアーチの下にレジャーシートを敷いて日陰で休むのが定番でしたが、現在はそれは不可能です。
1-3. 景観は損なわれたのか?
正直に言えば、「昔のままの野生的な景観」とは異なります。 写真を撮る際、どうしても岩の手前にネットが映り込んでしまうことがあります。 「残念だ」という声があるのも事実です。
しかし、それでもなお、砂山ビーチに行く価値はあります。 なぜなら、アーチ越しに見る海の青さは変わらず、ネットが気にならないような撮影アングルや、そもそもアーチに近づかなくても感動できる絶景ポイントが他にもあるからです。 (※具体的な撮影方法は後述します)
2. ここが最大の難所!「砂の山」を越える覚悟はあるか?
このビーチの名前は「砂山(すなやま)」。その名の通り、海にたどり着くためには、小高い砂の山を越えなければなりません。 これが、宮古島観光の中でもトップクラスに体力を消耗するアクティビティであることを、事前にお伝えしておきます。
2-1. 行きはよいよい、帰りは地獄
駐車場からビーチへの入り口までは、舗装された遊歩道です。 しかし、途中から道は真っ白な砂に変わります。
- 行き(下り):緑のトンネルを抜け、さらさらとした砂の斜面を下っていくと、目の前に青い海がドーンと広がります。この瞬間の開放感は最高で、駆け下りたくなります。
- 帰り(登り):問題はここです。遊び疲れた体で、急勾配の砂の坂を登らなければなりません。砂に足を取られ、一歩進んで半歩下がるような感覚。「心臓破りの坂」とも呼ばれ、夏場は息を切らして座り込む人が続出します。
2-2. 服装と靴の選び方
この「砂山登山」を攻略するために、以下の装備を推奨します。
- 靴:ヒールは絶対にNGです。サンダル(ギョサンやビーチサンダル)がベスト。スニーカーだと砂が大量に入り込み、重くなって余計に疲れます。
- 荷物:極力少なくしましょう。重いクーラーボックスなどを手で持って運ぶのは、帰りの登り坂で後悔することになります。リュックサックスタイルがおすすめです。
3. フェンスがあっても大丈夫!「映える」写真の撮り方攻略
「フェンスがあるなら、映える写真は撮れない?」 いいえ、そんなことはありません。プロのカメラマンも実践している、現在の状況下での撮影テクニックを伝授します。
3-1. 「引き」の構図で全体を収める
一番簡単なのは、アーチ岩から少し離れて撮影することです。 砂山を下りきったあたりの高い位置から見下ろすように撮ると、アーチ岩、海、水平線、そして手前の白砂がバランスよく収まります。この距離感なら、フェンスの存在感は薄れ、風景の一部として馴染んで見えます。
3-2. 「側面」から海を主役にする
アーチの正面(穴が見える位置)はどうしてもネットが目立ちます。 そこで、視点を変えて**アーチの側面(海側)**に回り込んでみましょう。 ゴツゴツとした岩肌を手前に配置し、奥に宮古ブルーの海をボカして入れると、力強くワイルドな写真になります。
3-3. フェンスを「額縁」として利用する(上級者向け)
あえてフェンスに近づき、カメラのレンズをネットの隙間に近づけて(または絞りを開放して)、ネットを前ボケさせて消してしまうテクニックです。 また、規制線のギリギリに立ち、人物を手前に大きく配置して、背景にアーチを小さく写す「遠近法」を使えば、ネットを目立たせずに記念撮影が可能です。
4. 砂山ビーチは「夕日」が本番!感動のマジックアワー
昼間の青い海も素晴らしいですが、砂山ビーチの真価が発揮されるのは**「夕暮れ時」**です。 西海岸に位置しているため、サンセットスポットとして絶大な人気を誇ります。
4-1. アーチの中に沈む夕日
季節(特に秋〜冬)によっては、アーチの空洞部分にちょうど太陽が沈んでいく奇跡のような光景が見られます。 岩のシルエットが額縁となり、その中で燃えるような太陽が海に溶けていく様は、言葉を失う神々しさです。
4-2. 白い砂がピンクに染まる
日が沈んだ直後の「マジックアワー」。 空が紫やピンクに染まると、その色が白い砂浜に反射します。 足元の砂までもが淡いピンク色に輝き、世界全体が優しい色に包まれる体験は、他のビーチでは味わえません。







