
宮古島から伊良部大橋を渡ってすぐ。 伊良部島ののどかな集落の中に、連日驚くような行列を作っている小さなお店があります。 その名は「なかゆくい商店」。
お目当ては、鮮やかな紫色をした揚げ菓子「紅芋ぱんびん(さたぱんびん)」です。 「たかがサーターアンダギーでしょ?」と侮るなかれ。 一口食べれば、その概念は覆されます。外はサクッ、中は驚くほどモッチモチ。 揚げたての熱々ぱんびんに、冷たいブルーシールアイスを乗せたその姿は、今や宮古島観光の「食」におけるハイライトと言っても過言ではありません。
しかし、その人気ゆえに「いつ行っても大行列」「午後に行ったら売り切れていた」という悲鳴がSNS上には溢れています。 限られた滞在時間の中で、確実に、そしてできるだけスムーズにこの絶品スイーツを手に入れるには、どうすればいいのでしょうか?
この記事では、宮古島に魅了され、なかゆくい商店に通い詰めた筆者が、**「何時に並ぶのがベストか」**という究極の問いに答えます。 混雑のピーク時間帯、穴場のタイミング、駐車場の注意点、そして裏メニュー的な楽しみ方まで。 ガイドブックには載っていないリアルな攻略法を、余すことなくお伝えします。
目次
第1章:なぜそこまで並ぶ?「紅芋ぱんびん」の魔力とは
攻略法の前に、なぜ人々が炎天下の中で並んでまでこれを食べたがるのか、その理由を知っておきましょう。これを知れば、並んでいる時間のワクワク感が倍増します。
1. 唯一無二の「モチモチ食感」
沖縄のドーナツ「サーターアンダギー」は、口の中の水分を持っていかれるパサパサした食感のイメージがあるかもしれません。 しかし、なかゆくい商店の紅芋ぱんびんは別次元です。 たっぷりと練り込まれた紅芋と、独自の配合により、まるでタピオカやお餅のような弾力を生み出しています。 割った瞬間に立ち上る湯気と、鮮烈な紫色の断面。このビジュアルと食感のギャップが、リピーターを産み続けています。
2. 「熱々×ひんやり」の悪魔的組み合わせ
そのままでも十分に美味しいのですが、多くの人が注文するのが「アイス乗せ」です。 揚げたてアツアツのぱんびんを半分にカットし、その間に沖縄名物「ブルーシールアイス」をサンド。 熱で少しずつ溶け出したアイスが、カリカリの生地に染み込み、クリーミーなソースとなって口の中で絡み合います。 これは、作り置きのお土産では絶対に味わえない、その場限りのエンターテインメントです。
3. 一個100円〜という圧倒的コスパ
リゾート価格でスイーツが1,000円を超えることも珍しくない宮古島において、紅芋ぱんびん単品は100円台(※価格変動あり)、アイスを乗せても500円でお釣りが来るという良心的な価格設定。 「この美味しさでこの安さはバグっている」とSNSで拡散されるのも納得です。
第2章:ズバリ、何時に行くべき?時間帯別「混雑予想」
それでは本題です。 なかゆくい商店の営業時間は、通常「9:30〜16:00頃」とされていますが、これはあくまで目安。 「売り切れ次第終了」という絶対的なルールが存在します。 季節や曜日によって変動はありますが、時間帯ごとのリアルな状況を解説します。
【SSランク】9:00〜9:30(開店前・開店直後)
「確実に、揚げたてを食べたいならこの一択」 結論から言います。旅行のスケジュールが許すなら、朝一番に行ってください。 開店時間は9:30ですが、ハイシーズン(GW、夏休み)は9:00頃から人が並び始めます。 この時間のメリットは、「売り切れの心配がゼロ」であることと、「油が新しく、最もフレッシュな状態で食べられる」こと。 朝ごはんを軽めにして、ブランチとしてぱんびんを食べる。これが勝利の方程式です。
【Aランク】9:30〜11:00(午前中)
「比較的スムーズ。狙い目のゴールデンタイム」 開店直後の第一陣がはけた後、10時台は意外と狙い目です。 多くの観光客は、ホテルで朝食をゆっくり食べてから動き出すため、11時前まではまだ行列が伸びきっていないことが多いです。 待ち時間は10分〜20分程度で済む場合が多く、駐車場も回転よく空きます。
【Bランク】11:00〜13:00(ランチタイム前後)
「行列覚悟。デザート需要で混み始める」 この時間帯から、雲行きが怪しくなってきます。 伊良部島でランチ(伊良部そばなど)を食べた人たちが、「デザートにぱんびんを」と流れてくるからです。 行列は店外に溢れ、道路沿いまで伸びることも。 待ち時間は30分〜40分を見積もっておく必要があります。日陰が少ないので、日傘や帽子は必須です。
【Cランク】14:00〜15:00(おやつタイム)
「最も危険な時間帯。長蛇の列&売り切れのリスク」 「3時のおやつ」という言葉通り、最も需要が高まる時間です。 しかし、ここが一番のリスクゾーン。 人気店ゆえに、この時間帯には「本日の紅芋ぱんびんは終了しました」という絶望的な看板が出される可能性が非常に高いです。 たとえ残っていたとしても、1時間近く待つ覚悟が必要です。貴重な旅行時間を削りたくないなら、この時間は避けるのが無難です。
【Dランク】15:00以降(閉店間際)
「奇跡待ち。ほぼ買えないと思っていい」 営業時間は16時までと書いてあっても、開いていることは稀です。 もし開いていたとしても、紅芋ぱんびんは売り切れで、かき氷や天ぷらしか残っていないケースが大半です。 「夕日の前にちょっと寄ろう」というプランは、99%失敗します。







