
海上保安庁を知ってる?
海上保安庁(かいじょうほあんちょう)は、日本の海上における安全を確保するために、1948年に設立された国土交通省の外局です。主な任務は、領海警備、海難救助、海上交通の安全確保、密輸・密航対策、環境保護、海洋調査など多岐にわたります。領海警備では、不審船や違法操業を取り締まり、特に日本の広大な排他的経済水域(EEZ)の安全を維持するための活動を行っています。また、台風や事故による船舶の遭難者を救助する救難活動にも迅速に対応しています。
海上保安庁は、巡視船や航空機を用いて、広大な海域をカバーし、緊急事態に備えた体制を整えています。また、海上犯罪の取締りでは、麻薬密輸や不法入国の防止に貢献し、海上の治安維持に重要な役割を果たしています。さらに、国際協力にも力を入れており、周辺諸国との連携を強化して、国際的な海上犯罪や海洋環境保護に取り組んでいます。
環境保護では、海洋汚染の防止や事故による油流出の対応も行っており、日本の海域の保全に努めています。
海の事件事故は118番!
海での事件や事故の場合は、海上保安庁に緊急連絡するために「118番」に電話をかけます。これは海上での救助や事故、海難事故、不審船の発見など、緊急時に利用できる番号です。
飛び込んだりすると危険
飛び込んで助ける行為は非常に勇気あるものですが、実際には多くの危険を伴います。以下の理由から、無闇に飛び込んで助けるのは避けた方が良いとされています。
- 溺者がパニックに陥っている可能性:溺れている人はパニック状態にあり、助けようとする人に掴みかかることがよくあります。これにより、助けようとした人も溺れる危険性が高まります。
- 水の状態や環境の危険性:波が高い、流れが速い、岩場が多いなどの危険な環境では、飛び込むことで自分自身が危険にさらされる可能性があります。
- 救助技術の不足:適切な救助技術や訓練がない場合、相手を安全に助けることができず、かえって双方が危険に陥ることがあります。
安全な対応策としては、まず落ち着いて周囲を見渡し、近くにある浮力のあるもの(浮き輪、ロープ、棒など)を使って溺れている人に渡すことが推奨されます。また、できる限り118番に通報し、専門の救助隊を呼ぶことが最も安全です。
海での緊急事態は落ち着いて『118』!
海での緊急事態が発生した場合、まずは落ち着いて状況を把握し、海上保安庁への緊急連絡番号「118」に電話するのが最適です。この番号に電話することで、専門の救助隊や適切な対応を迅速に受けることができます。
自分が安全な場所にいることを確認したうえで、できるだけ正確な情報を伝えることが重要です。具体的には、事故や事件の場所、状況、必要な救助の内容などを伝えることで、早急な対応が可能になります。